キッチン近くのエアコンが危ない?知って得するエアコン掃除の経済学
ニュースで「夏前に駆け込み需要『エアコン掃除』」という記事を読みました。気象庁の3か月予報によれば、今年の5~7月の西日本は平年より気温が高くなる見込みとのこと。そんな暑い夏を前に、エアコン掃除の予約が増えているようです。記事では、お掃除機能付きエアコンでも奥まで汚れていること、掃除業者を選ぶ際のポイントとして「ドレンパンの分解をしてくれるかどうか」が重要であること、キッチン周辺に設置したエアコンは油汚れが付きやすいので注意が必要であることなどが紹介されていました。これからエアコン掃除を考えている方は、業者選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。
- エアコン掃除、実は経済合理性もある選択かも
- エアコンのあれこれ
- エアコンの「ドレンパン」って何?
- お掃除機能付きエアコンの仕組み
- キッチン周辺のエアコン設置が避けられるワケ
- エアコン掃除のベストタイミング

エアコン掃除、実は経済合理性もある選択かも
エアコン掃除について、私なりに考えてみました。「お掃除機能付き」と言われると、ついつい「もう掃除しなくていいんだ!」と思ってしまいますよね。でも記事にあったように、実際は内部までは掃除できていないようです。
この記事を読んで思ったのは、エアコン掃除は実は「経済的な選択」でもあるということ。プロによる掃除を定期的に行えば、エアコンの寿命が延びる可能性があります。新しいエアコンを購入するとなると、本体価格だけでなく取り付け工事や古いエアコンの処分費用まで考えると、かなりの出費になります。それを考えると、年に1回のメンテナンス費用は決して高くないかもしれません。
また、内部が汚れたエアコンは電力効率が下がるとも言われています。きれいな状態を保つことで、電気代の節約にもつながる可能性があるわけです。夏の電気代と言えば、家計の大きな負担になりますよね。長い目で見ると、定期的なメンテナンスコストを支払うことで、電気代削減と買い替え時期の先送りという二重のメリットが得られるかもしれません。
記事にあったように、お掃除機能付きエアコンはクリーニング費用が高くなる傾向があるとのこと。エアコン購入時には機能性だけでなく、将来のメンテナンスコストまで考慮して選ぶという視点も大切だと思いました。「お掃除機能=メンテナンスフリー」ではないということを覚えておくといいかもしれませんね。
エアコンのあれこれ
エアコンの「ドレンパン」って何?
記事で業者選びのポイントとして挙げられていた「ドレンパン」。これは何なのか気になりますよね。ドレンパンとは、エアコンの内部にある結露水を受け止める受け皿のことです。エアコンが部屋の空気を冷やす過程で、空気中の水分が結露して水滴になります。この水滴を集めるのがドレンパンの役割です。
集められた水はドレンホースを通じて外に排出されますが、このドレンパンには時間とともにホコリやカビが溜まりやすくなります。特に梅雨から夏にかけての湿度が高い時期は、ドレンパン内が常に湿った状態になるため、カビや細菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。
記事でプロが言うように、このドレンパンを分解して掃除できるかどうかは、エアコンクリーニングの質を左右する重要なポイントなのです。分解清掃ができないと、見えない部分に汚れが残ったままになってしまいます。
お掃除機能付きエアコンの仕組み
お掃除機能付きエアコンは、フィルターに付着したホコリを自動的に取り除く機能を持っています。主な仕組みは、エアコン内部にブラシやローラーが設置されており、定期的にフィルターを掃除するというものです。集められたホコリはダストボックスに溜められ、ユーザーが定期的に捨てる必要があります。
しかし、記事にもあったように、この機能には限界があります。自動掃除機能はあくまでフィルター表面のホコリを取り除くだけで、エアコン内部の熱交換器やドレンパン、送風ファンなどは掃除できません。特に熱交換器の奥や隅々までは手が届かないため、時間が経つにつれて内部にホコリやカビが蓄積していくのです。
また、お掃除機能付きエアコンは構造が複雑になるため、プロによる掃除も手間がかかり、費用が高くなる傾向があります。記事で紹介されていた業者では、通常のエアコンより6000円高くなるとのことでした。機能性と維持費のバランスを考えた選択が大切かもしれませんね。
キッチン周辺のエアコン設置が避けられるワケ
記事では、エアコン設置場所について「キッチンのある部屋は避けた方がいい」とプロがアドバイスしていました。これには明確な理由があります。キッチンでの調理中は、目に見えない油分が空気中に飛散しています。エアコンはその空気を吸い込むため、フィルターや内部に油汚れが付着してしまうのです。
油汚れの厄介なところは、通常のホコリと違って粘着性があることです。いったん付着すると簡単には取れません。さらに油汚れにホコリが付くことで、より頑固な汚れになってしまいます。特にお掃除機能付きエアコンでは、自動掃除機能によって油汚れが内部に広がってしまい、かえって掃除が難しくなるというデメリットもあるようです。
キッチンと同じ空間にエアコンを設置せざるを得ない場合は、記事にあるように毎年のプロによる掃除を検討した方が良いかもしれません。また、調理中はレンジフードをしっかり回すことで、油分の飛散をある程度抑えることができますよ。
エアコン掃除のベストタイミング
記事によると、プロによるエアコン掃除の予約は5~6月がピークだそうです。これは多くの人が暑くなる前に「駆け込み」でエアコン掃除を依頼するためでしょう。では、エアコン掃除のベストタイミングはいつなのでしょうか?
実は、エアコン掃除に最適な時期は「使用シーズンの前」と「使用シーズンの後」があります。使用シーズンの前(春~初夏)に掃除すれば、夏を清潔な状態で迎えられます。一方、使用シーズン後(秋)に掃除すれば、内部に溜まった汚れをそのままにせず、次のシーズンまでクリーンな状態を保てます。
特に、カビ対策としては使用シーズン後の掃除が効果的です。夏の間に内部が湿気を含み、そのまま放置するとカビが繁殖しやすくなります。使用後すぐに掃除することで、カビの発生を防ぐことができます。また、秋は比較的予約が取りやすいというメリットもあります。シーズン前の駆け込み需要を避けて、計画的に掃除を依頼するのも賢い選択かもしれませんね。