真田丸

木村重成(きむらしげなり)の首から伽羅(きゃら)の香り

大坂夏の陣 八尾・若江の戦いで、徳川軍の藤堂高虎隊、井伊直孝隊と戦い活躍した武将が木村重成です。

井伊直孝の家臣に討たれた木村重成の首は、家康の元に届けられ首実検が行われます。

そのとき、木村重成の首から伽羅(きゃら)の香りがしたといわれています。

ジンチョウゲ科の植物から採取される香木(こうぼく)を沈香(じんこう)といいます。

沈香は貴重品で価格も高いのですが、さらに沈香の中でも上質のものを伽羅(きゃら)と呼んでいます。

木村重成は出陣の際に伽羅の香をたいて身だしなみを整えたようです。

武士としての嗜み(たしなみ)を忘れていなかった木村重成に対し、家康が感服したいう話しが残っています。